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PoC(概念実証)とは?意味や定義、メリット・デメリット、成功事例についてわかりやすく解説

2024.1.31
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近年では、多くの分野でニーズの複雑化・多様化が進んでいるので、新サービスや技術の実用化までスピーディに進めることが重要です。

ただ、PoCが具体的にどのような意味を持っており、実施することで得られる効果を理解している方はあまり多くありません。

今回は、PoC(概念実証)の意味や定義、メリット・デメリットや成功事例についてわかりやすく解説します。

PoC(概念実証)とは?

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PoC(概念実証)とは、「Proof of Concept」という言葉の略称で、サービスやアイディア、研究や技術などが実現可能か検証することです。

近年では、デジタル技術の進化に伴いさまざまな分野で新たなサービスや技術が誕生しているので、PoCを通して実現可能性を検証し、改善点や問題点を洗い出します。

また、PoCは新たなサービスや技術を実用化させるためには必要不可欠なプロセスの1つです。

PoCが求められる理由

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PoCが求められる理由には、主に以下のようなものがあります。

PoCを実施することで、サービスや技術の考案から実用化までのスピードが上がり、DX化の推進や消費者ニーズの複雑化・多様化によるニーズの変化に対応することが可能です。

これまでよりもスピーディに実用化まで進められるようになったことで、コストを抑えて新たなサービスや技術の開発にリソースを費やすこともできます。

そのため、今後もPoCは幅広い分野で求められ続けることが予想されています。

PoCのメリット

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PoCを実施することで、これまで以上に効果的に新サービスや技術を実用化まで進めることができます。

そんなPoCには、具体的にどのようなメリットがあるのか気になる方も多いです。

ここでは、PoCのメリットについて解説します。

コスト削減に繋がる

PoCを実施することで、コストを最小限に抑えて開発することが可能です。

従来では、本格的な開発を実施した後に実用化が困難であることが判明してしまい開発コストが無駄になってしまうリスクがあります。

しかし、PoCを実施することで新サービスや技術の実用化が現実的になった上で開発を行えるので、開発途中で中断するリスクもなくなります。

最小限の工数や人員で効果的に開発が行えることで、コストは大幅に削減可能です。

効果的に改善できる

PoCを実施することで、開発するサービスや技術を評価して問題点や課題点を洗い出すことができます。

そのため、しっかりと改善のために必要な作業を実施することができ、より良いサービス・技術としてリリースすることが可能です。

さらに、効果的に改善することができれば、今後リリースするサービスや技術の改善点を洗い出す場合にも参考にすることができます。

注目を集められる

PoCのプロセスでは、検証するために投資家やユーザーに提供して評価してもらいます。

多くの投資家やユーザーに新しいサービスや技術を知ってもらうことができ、そのサービスや技術の品質や内容が良ければ高い注目を集めることが可能です。

そのため、興味を持ってもらった投資家から開発費用を出資してもらったり「DX・IT化に向けて積極的に取り組んでいる」という高い評価を得られます。

PoCのデメリット

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PoCを実施することで、さまざまなメリットが得られますが、その反対にデメリットも存在します。

これからPoCの実施を検討する場合は、デメリットについても理解しておくことが大切です。

ここでは、PoCのデメリットについて解説します。

コストがかかる

PoCは、コストを削減できるというメリットがありますが、反対にコストがかかるというデメリットもあります。

主に、PoCを実施するためには人件費や研究・開発費、時間などが必要です。

さらに、PDCAを回す過程で必要な費用が増加してしまい、最終的に予定以上にコストがかかってしまう可能性もあります。

そのため、PoCの実施を検討している場合は、以上のようなコストがかかることを理解して慎重に実施するようにしましょう。

情報漏洩のリスクがある

PoCには、情報漏洩のリスクもあります。

PoCでは、新たに開発したサービスや技術を投資家やユーザーに提供して評価してもらうので、その段階で知的財産が漏洩してしまうリスクがあります。

万が一、情報漏洩してしまうと自社にとって大きな損失に繋がってしまい、プロジェクトも失敗するリスクも高いです。

そのため、PoCでは秘密保持契約の締結や最適なパートナー選定などを徹底して、重要情報を十分に保護できるようにすることが大切です。

PoCの進め方

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PoCは、主に以下の4つの手順で進めていきます。

ここでは、PoCの進め方について解説します。

PoCの目的の明確化・目標の設定

最初に、PoCの目的の明確化と目標の設定を行います。

PoCを実施することで、さまざまなメリットを得ることができますが、そのためにはしっかりとPoCを行う目的とその先の目標を設定することが大切です。

しっかりと目的を明確化させることで実現性の高いサービスや技術を開発することができ、そのサービスや技術の開発によって解決できる課題も多くなります。

そのため、最初にしっかりとPoCの目的の明確化と目標の設定をしましょう。

検証方法・内容の確定

目的と目標が設定できたら、続いて検証方法と内容の決定をします。

新しく考案したアイディアや技術をどのようにして検証するのか、そしてその検証のために必要なスケジュールや実施内容を確定します。

しっかりと検証方法と内容を確定させることで、PoCをより効果的に進めることが可能です。

検証

実際に、PoCの実施によってどのような効果が得られるのか検証します。

主に、そのサービスや技術を提供するために必要な費用を出資する投資家やユーザーに検証してもらうことで、実用化できるか判断します。

そして十分に効果を得ることができれば、投資家に出資してもらい実用化に向けて進めていきます。

ただ、十分に効果を得られなかった場合は、改善を行い再度検証を行います。

評価

最後に、PoCによって得た効果を評価します。

そしてその評価した結果から改善点や問題点を可視化して、改善作業を繰り返しPDCAを回していきます。

実用化までに何度も検証を評価を繰り返していくことで、PoCの結果をより高くしていくことが可能です。

PoCを成功させるためのポイント

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PoCを成功させるためには、主に以下のポイントを意識しておくことが大切です。

PoCで高い効果を得るためには、主に以上のポイントを意識して進めていくことが大切になります。

特に、初めてPoCを実施する場合は、いきなり大規模で実施するのではなく低コストでスピーディに行える小規模なものから実施することが効果的です。

小規模で実施することで、PoCにかかるコストを抑えて低リスクで進めることができ、万が一失敗してしまった場合の損失も最小限に抑えられます。

また、実運用にできるだけ近い条件で検証を行うことも、高い効果を得るためには欠かせないポイントになります。

PoCの成功事例

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PoCは、実際にさまざまな分野で活用されており、その中でも成功した事例も多く存在しています。

ここでは、PoCの成功事例を主に3つ紹介します。

音楽ゲームアプリ「Rhythmeal(リズミール)」

日本の大手電子機器メーカーのローランド株式会社は、「Rhythmeal(リズミール)」という音楽ゲームアプリの開発でPoCを実施しました。

主に、入念な技術調査を行うことでレスポンス性を高めることができ、10〜20代の若年層や女性をターゲットとする新規ユーザーの獲得に繋げました。

さらに、PoCの実施によって「Rhythmeal(リズミール)」がさまざまな分野から注目を集めたことで、より多くのユーザーを獲得できるとして期待されています。

株式会社オリコフォレントインシュア

2つ目の成功事例は、株式会社オリコフォレントインシュアがPoCの実施により業務フローの自動化を実現させた事例です。

株式会社オリコフォレントインシュアは、賃貸住宅の家賃保証事業などを展開する企業です。

そんな株式会社オリコフォレントインシュアでは、属人化の解消や一人当たりの業務負担の軽減、業務効率化などを目的に業務管理システムの導入を検討していました。

しかし、業務フローが複雑であることから自動化させることが困難な状態でした。

そこでPoCを実施して効果的な業務フローの自動化方法を検証し、業務管理システムの導入にまで繋げました。

まとめ

PoCは、スピーディーに新たなサービスや技術を実用化させて多様化するニーズに対応するために必要不可欠な作業です。

そのため、多くの分野でPoCの重要性が高まってきており、実施している企業も数多く存在しています。

ただ、コスト高や情報漏洩のリスクなどのデメリットもあるので、PoCを実施する際はしっかりとデメリットを考慮しておくことが大切です。

これからPoCの実施を検討している場合は、今回の記事を参考にしてみてください。

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